「毎日運動しているのに体重が減らない」

「食事制限をしているのに全然痩せない」

ダイエットをしていて、このような悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか?

ダイエットを頑張っているのに結果が出ないとモチベーションも下がってしまい挫折に繋がってしまいます。

ダイエットを頑張っているのに痩せない原因は、ホルモンバランスの乱れにあるかもしれません。

ホルモンは、私たちの代謝や食欲、脂肪の蓄積など、体重管理に深く関わっています。

どれだけカロリーを制限しても、どれだけ運動を頑張っても、ホルモンバランスが乱れていると体は痩せにくい状態になってしまうのです。

特に、慢性的なストレス、睡眠不足、不規則な食生活などを続けていると知らず知らずのうちにホルモンバランスが崩れ、「痩せない体質」を作ってしまいます。

そこで今回は、ホルモンバランスが乱れると痩せない理由、ホルモンバランスを整えて痩せやすい体を作る具体的な方法について解説します。

ホルモンバランスが乱れると痩せない理由

ダイエットを頑張っているのに結果が出ない背景には、目に見えないホルモンの働きが大きく関わっています。

ここでは、ホルモンと体重の関係、そして痩せにくくなる具体的なメカニズムについて詳しく解説していきます。

  • ダイエットとホルモンの深い関係
  • 痩せにくくなる主なホルモンと症状

ダイエットとホルモンの深い関係

ホルモンは、体内で分泌される化学物質で私たちの体のさまざまな機能をコントロールしています。その中でも、ダイエットに深く関わっているのが代謝を促進させるホルモンです。

代謝を促進させるホルモンである「成長ホルモン」は、食べたものをエネルギーに変える速度や脂肪を燃焼するか蓄積するかを決定する重要な役割を担っています。つまり、ホルモンのバランスが整っていれば代謝がスムーズに行われ、痩せやすい体になりますが、バランスが崩れると代謝が低下し、どんなに努力しても痩せにくい体になってしまうのです。

また、ホルモンは食欲のコントロールにも大きく影響します。満腹感を感じるホルモンや空腹感を感じるホルモンのバランスが崩れると必要以上に食べてしまったり、常に食欲が抑えられない状態になったりします。

「カロリー制限さえすれば痩せる」と考えがちですが、実際にはホルモンバランスが整っていなければ、体は効率的に脂肪を燃焼できません。ダイエットの成功には、カロリー管理だけでなく、ホルモンバランスを整えることが不可欠なのです。

乱れると痩せにくくなるホルモンと症状

体重管理に関わるホルモンはいくつもありますが、特に重要な5つのホルモンについて詳しく見ていきましょう。

乱れると痩せにくくなるホルモン

  • インスリン
  • コルチゾール
  • 甲状腺ホルモン
  • エストロゲン
  • レプチン・グレリン

これらのホルモンは、それぞれが独立して働くのではなく、互いに影響し合っています。一つのホルモンバランスが崩れると、連鎖的に他のホルモンにも影響を及ぼし、さらに痩せにくい体質を作ってしまうのです。

インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンで血糖値をコントロールする役割を持っています。食事をすると血糖値が上がり、それを下げるためにインスリンが分泌されます。

しかし、糖質の多い食事や間食を頻繁に摂るとインスリンが過剰に分泌され続け、インスリンに反応しにくくなる「インスリン抵抗性」という状態になります。この状態になると血液中の糖分が脂肪として蓄積されやすくなり、特にお腹周りに脂肪がつきやすくなります。

最終的には2型糖尿病につながる可能性があります。

コルチゾールは、ストレスを感じたときに副腎から分泌される「ストレスホルモン」です。本来は危機的な状況に対応するためのホルモンですが、現代社会では慢性的なストレスにさらされることでコルチゾールが常に高い状態になりがちです。

コルチゾール過剰分泌の問題

  • 食欲が増進し、特に高カロリーで糖質の多い食べ物を欲するようになる
  • 筋肉が分解されやすくなり、基礎代謝が低下する
  • 内臓脂肪が蓄積しやすくなる、特にお腹周りに脂肪がつく
  • 睡眠の質が低下し、さらにホルモンバランスが乱れる悪循環に陥る

仕事や人間関係のストレス、睡眠不足、過度なダイエットによる身体的ストレスなど、さまざまなストレスがコルチゾールの過剰分泌を引き起こします。

甲状腺ホルモンは、喉にある甲状腺から分泌され、全身の代謝を調整する重要なホルモンです。このホルモンが不足すると基礎代謝が大幅に低下し、同じ食事量でも太りやすくなります。

甲状腺機能低下症の主な症状

  • 急激な体重増加、または体重が減らない
  • 常に疲れやすく、やる気が出ない
  • 寒がりになる、体温が低い
  • 便秘がちになる
  • 肌や髪が乾燥する
  • むくみやすい

特に女性は甲状腺機能の低下が起こりやすく、30代以降に多く見られます。過度なダイエットや栄養不足、ストレスなども甲状腺機能を低下させる原因になります。

エストロゲンは、女性ホルモンの一種で、女性らしい体つきを作るだけでなく代謝や脂肪の分布にも大きく影響します。

エストロゲンのバランスが崩れると、以下のような変化が起こります。

エストロゲンのバランスが崩れて起きる変化

  • 更年期や生理不順でエストロゲンが減少すると内臓脂肪がつきやすくなる
  • 逆にエストロゲン過多の状態では、下半身に脂肪がつきやすくなる
  • 水分代謝が悪くなり、むくみやすくなる
  • 食欲が増進し、特に生理前に甘いものが欲しくなる

生理がダイエットに影響を与える主な原因はエストロゲンの乱れになります。
さらに40代後半になると更年期に向けてエストロゲンが減少し始めるため、今までと同じ生活をしていても太りやすくなります。

レプチンとグレリンは、食欲を調整する2つのホルモンです。

レプチンは脂肪細胞から分泌され、「もう十分食べた」という満腹信号を脳に送ります。一方、グレリンは胃から分泌され、「お腹が空いた」という空腹信号を脳に送ります。

この2つのホルモンのバランスが崩れると、食欲のコントロールができなくなります。

特に、睡眠不足はこのバランスを大きく乱します。睡眠時間が短いとレプチンが減少してグレリンが増加するため、常に空腹感を感じ、必要以上に食べてしまうのです。実際、睡眠時間が5時間以下の人は、7〜8時間睡眠の人に比べて肥満リスクが高いという研究結果もあります。

また、ストレスや不規則な食事、過度なカロリー制限なども、レプチン・グレリンのバランスを崩す原因になります。

ホルモンバランスを整えて痩せやすい体を作る方法

ホルモンバランスの乱れが痩せない原因だと分かっても、「どうすれば改善できるの?」と疑問に思いますよね。

実は、日々の生活習慣を見直すことで、ホルモンバランスは自然と整っていきます。

✔︎ホルモンバランスを整えて痩せやすい体を作る方法

  • 食生活の改善
  • 睡眠の質を高める
  • ストレス管理
  • 運動習慣を作る

食生活の改善

食事は、ホルモンバランスを整える上で最も重要な要素の一つです。

何を、いつ、どのように食べるかによって、ホルモンの分泌は大きく変わります。

食生活の改善

  • 血糖値を安定させる食事のコツ
  • タンパク質・良質な脂質の重要性
  • 避けるべき食品
  • 1日3食のリズムを整える

血糖値の急上昇と急降下を繰り返すと、インスリンの分泌が乱れ、脂肪が蓄積しやすくなります。血糖値を安定させるためには、野菜や海藻などの食物繊維を最初に食べ、次にタンパク質、最後に炭水化物を食べる「ベジファースト」を実践する事が効果的で食物繊維が糖の吸収を緩やかにし血糖値の急上昇を防ぎます。

また、白米よりも玄米、白パンよりも全粒粉パン、うどんよりもそばなど、血糖値が上がりにくいGI値の低い食品を選ぶことでインスリンの過剰分泌を防げます。

更に一口30回以上噛むことで、食事のスピードがゆっくりになり、血糖値の急上昇を防ぎます。また、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎも防止できます。

ホルモンの材料となるのは、タンパク質と脂質です。過度なダイエットでこれらが不足するとホルモンが正常に作られなくなります。

1日に体重1キロあたり1〜1.2グラムのタンパク質を目安に摂取する事は重要です。
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などをバランスよく食べることが大切です。タンパク質は筋肉の材料にもなるため、基礎代謝を維持するためにも欠かせません。

朝食にタンパク質をしっかり摂ると1日を通して血糖値が安定しやすく食欲も抑えられやすくなります。

また、脂質はカロリーが高く太ると思われがちですが、ホルモンの合成には必要不可欠です。
特に青魚に含まれるオメガ3脂肪酸、アボカド、ナッツ類、オリーブオイルなどの良質な脂質は積極的に摂りましょう。

逆に、トランス脂肪酸や酸化した油は、ホルモンバランスを乱す原因になるため避けるべきです。

白砂糖、白米、白パン、お菓子、清涼飲料水などは、血糖値を急上昇させ、インスリンの過剰分泌を引き起こしホルモンバランスが乱れるので注意しましょう。

添加物や保存料が多い加工食品もホルモンバランスを乱す原因になるので注意が必要です。

不規則な食事時間や欠食は、ホルモンバランスを大きく乱します。できるだけ毎日同じ時間帯に食事を摂ることで体内時計が整い、ホルモンの分泌リズムも正常になります。

特に朝食を抜くと昼食後の血糖値が急上昇しやすくなり、インスリンの過剰分泌につながります。朝は食欲がない場合でも、タンパク質を含む軽い食事を摂るようにしましょう。

また、夜遅い時間の食事は、成長ホルモンの分泌を妨げ、睡眠の質も低下させます。できれば就寝の3時間前までには食事を済ませることが理想です。

睡眠の質を高める

睡眠は、ホルモンバランスを整える上で非常に重要です。質の良い睡眠をとることで代謝を促進する成長ホルモンが分泌され、食欲を抑えるレプチンも正常に働きます。

理想的な睡眠時間は、個人差はありますが7〜8時間で、しっかりと深い睡眠をとる事で成長ホルモンの分泌が活発になりレプチンとグレリンの分泌のバランスが整います。

スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させるので注意しましょう。

ストレス管理

慢性的なストレスは、コルチゾールの過剰分泌を引き起こし痩せにくい体を作ります。

ストレスをゼロにすることは難しいですが上手に管理することは可能です。

コルチゾール過剰分泌を防ぐ為には、朝日を浴びたり朝食を摂る事が効果的なので規則正しい生活が重要です。

また、適度に運動をする事でストレス耐性がついたり、ストレス発散に繋がります。

運動習慣を作る

運動は代謝を上げ、ホルモンバランスを整えるために重要なので、筋トレや有酸素運動など運動習慣を作る事がおすすめです。

理想的な運動は、有酸素運動と筋トレをバランスよく組み合わせることです。

30分程度の有酸素運動と週に2〜3回、大きな筋肉(太もも、背中、胸など)を中心に鍛えると効率的です。

筋トレ後には成長ホルモンが分泌されるため、代謝アップだけでなく、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。

ですが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。

長時間の有酸素運動や、毎日のハードなトレーニングは、身体に過度なストレスを与え、コルチゾールの分泌を増やします。また、エネルギー不足の状態で激しい運動をすると、筋肉が分解され、基礎代謝が低下してしまいます。

特に、カロリー制限をしながら激しい運動をするのは禁物です。体は飢餓状態だと判断し、さらに代謝を落として脂肪を蓄えようとします。

ホルモンバランスでよくある質問

ホルモンバランスと体重の関係について、多くの方が疑問に思うことをまとめました。ここでは、よくある質問に分かりやすくお答えします。

ホルモンバランスが整うまでどれくらいかかる?

個人差がありますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度が目安です。

ホルモンバランスは、生活習慣を改善したからといって、すぐに整うものではありません。体の細胞が入れ替わり、新しいリズムが定着するまでには、ある程度の時間が必要です。

まず、睡眠や食事の改善効果は比較的早く現れます。良質な睡眠を1〜2週間続けるだけでも、疲労感が軽減したり、食欲が落ち着いたりする変化を感じる方が多いです。

しかし、甲状腺ホルモンや女性ホルモンなど、体の深い部分に関わるホルモンバランスが整うには、最低でも3ヶ月はかかります。特に、長年の乱れた生活習慣や過度なダイエットによってホルモンバランスが崩れている場合は、回復までに半年から1年程度かかることもあります。

サプリメントは効果がある?

補助的には有効ですが、基本は食事からの栄養摂取が大切です。

サプリメントは、あくまでも「補助」であり、食事の代わりにはなりません。まずは、バランスの良い食事を心がけることが最優先です。

ただし、以下のような場合は、サプリメントを活用するのも一つの方法です。

サプリメントが有効なケース

  • 食事だけでは十分に摂取できない栄養素がある
  • 忙しくて食事の質が確保できない時期
  • 血液検査で特定の栄養素の不足が確認された
  • 医師や管理栄養士から勧められた

年齢によってホルモンバランスは変わる?

はい、年齢によってホルモンの分泌量やバランスは大きく変化します。

ホルモンは、一生を通じて同じように分泌されるわけではありません。年齢とともに変化し、それに応じて体も変わっていきます。

年齢に応じて、必要な栄養素や生活習慣のポイントも変わってきます。「昔はこれで痩せた」という方法が通用しなくなるのは、ホルモンバランスが変化しているためです。

今の自分の体の状態を受け入れ、年齢に合わせたケアをすることが、健康的に痩せるコツです。

男性もホルモンバランスで痩せにくくなる?

はい、男性もホルモンバランスの乱れによって痩せにくくなります。

ホルモンバランスの問題は、女性だけのものではありません。男性もインスリン、甲状腺ホルモン、コルチゾールなどホルモンの影響を受けるのでホルモンバランスが乱れると痩せにくくなります。

男性の場合は、主に生活習慣の乱れと仕事や人間関係でのストレスが原因でホルモンバランスが乱れます。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?

今回は、ホルモンバランスが乱れると痩せない理由とは?体質改善で効果的に痩せる方法の解説でした。

「頑張っているのに痩せない」その背景には、目に見えないホルモンの働きが大きく関わっています。

インスリン、コルチゾール、甲状腺ホルモン、エストロゲン、レプチン、グレリンなど、さまざまなホルモンが代謝や食欲、脂肪の蓄積をコントロールしています。これらのホルモンバランスが乱れると、どれだけカロリーを制限しても、どれだけ運動を頑張っても、体は痩せにくい状態になってしまいます。

特に、慢性的なストレス、睡眠不足、不規則な食生活、過度なダイエットは、ホルモンバランスを大きく乱す原因です。

ホルモンバランスを整えて痩せやすい体を作る方法は下記になります。

  • 食生活の改善
  • 睡眠の質を高める
  • ストレス管理
  • 運動習慣を作る

1人では、具体的にどのような事をしたら良いのか分からない方や継続できない方には、パーソナルジムでのダイエットがおすすめです。

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最寄駅住吉駅徒歩2分・錦糸町駅徒歩7分
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住所〒101-0035
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最寄駅神田駅徒歩4分・岩本町駅徒歩6分
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錦糸町店のパーソナルトレーナーヨシコのプロフィール写真

執筆トレーナー

ヨシコ

プロフィール

看護師として4年間病棟で臨床経験を積んだパーソナルトレーナー。
ダイエットやボディメイクが目的でジムに来られた方にも、それ以上のメリットをお伝えして、健康や自分のライフスタイルを考えるきっかけ作ります。

資格・経歴

  1. 看護師の臨床経験
  2. 看護師国家資格
  3. 呼吸療法認定士
  4. NSCA-CPT