「ダイエットを頑張っているのに、なかなか体重が落ちない…」

そんな悩みを抱えていませんか?

実は、その痩せない原因は「冷え性」にあるかもしれません。

手足が冷たい、お腹が冷える、平熱が36度以下など、こうした冷え性の症状がある方は、体の基礎代謝が低下し脂肪が燃えにくく蓄えやすい「痩せにくく太りやすい体質」になっている可能性が高いのです。

研究によれば、体温が1度下がると基礎代謝は約12%も低下するとされています。

つまり、同じ身長の痩せている人と同じ食事量・同じ運動量でも体が冷えているだけで痩せにくくなってしまうのです。

逆に言えば、冷え性を改善して体を温めることができれば、自然と代謝が上がり、ダイエット効果も飛躍的にアップします。

無理な食事制限や激しい運動をしなくても体を温める生活習慣を取り入れるだけでスルスルと体重が落ちていく理想的なダイエットが可能になるのです。

なぜ冷え性だと痩せにくいのか?

冷え性とダイエットの関係を理解することは、効率的に痩せるための第一歩です。

多くの方が見落としがちですが、体の冷えは単なる不快な症状ではなく、ダイエットの大きな障害となっています。

ここでは、冷え性が痩せにくい体質を作り出すメカニズムを科学的に解説します。

基礎代謝の低下と冷えの関係

体温と基礎代謝は密接に関係しています。

基礎代謝とは、呼吸や心臓の動き、体温維持など、生命を維持するために消費されるエネルギーのことで1日の総消費カロリーの約60〜70%を占めています。

冷え性で体が冷えていると基礎代謝が大幅に低下します。

具体的には、体温が1度下がると基礎代謝は約12〜13%低下するとされています。

例えば、基礎代謝が1,200kcalの人の場合、体温が1度下がるだけで約144〜156kcalも消費カロリーが減ってしまうのです。

これは毎日ご飯軽く1杯分のカロリーを余分に摂取しているのと同じ状態です。

血行不良が脂肪燃焼を妨げるメカニズム

冷え性の方は血液循環が悪くなっています。

血液は酸素や栄養素を全身に運ぶだけでなく、脂肪を燃焼させるために必要な酸素を細胞に届ける重要な役割を担っています。

血行が悪いと脂肪細胞に十分な酸素が届かず、脂肪の分解・燃焼がスムーズに行われません。特に下半身は心臓から遠く、もともと血流が滞りやすい部位です。

冷えによってさらに血行が悪化すると下半身に脂肪が蓄積しやすく、落ちにくい「下半身太り」の原因となります。

また、内臓が冷えると内臓脂肪も燃焼されにくくなり、お腹周りの頑固な脂肪が減らない原因にもなります。

むくみや老廃物の蓄積

血行が悪い状態は、むくみや老廃物の蓄積の原因にもなります。

血液やリンパの流れが悪くなると細胞から排出されるべき老廃物や余分な水分が体内に溜まりやすくなります。

この状態が続くと体重が増えたり、体のサイズが大きくなったりセルライトの形成にもつながります。セルライトは一度できると非常に落としにくく、見た目の美しさを損なう大きな要因となります。

さらに老廃物が蓄積した状態では、栄養素の吸収や代謝もスムーズに行われません。

せっかく健康的な食事を摂っても体が効率的にエネルギーに変換できず、ダイエット効果が半減してしまうのです。

冷え性改善がダイエット成功のカギ

冷え性を改善し体を温めることができれば、ダイエット中のメリットになる3つの効果が期待できます。

✔︎体を温めることで得られる3つの効果

  • 基礎代謝アップで自然と痩せやすい体に
  • 脂肪燃焼効率の向上
  • 食欲の正常化

基礎代謝アップで自然と痩せやすい体に

体を温めて体温を上げることで基礎代謝が向上します。

先ほど体温が1度下がると代謝が12%低下するとお伝えしましたが、逆に体温を1度上げれば、何もしなくても1日あたり約150kcal多く消費できる計算になります。

これは1ヶ月で約4,500kcal、脂肪に換算すると約600gの減量効果に相当します。

特別な運動や食事制限をしなくても体を温めるだけで年間約7kgもの差が生まれる可能性があるのです。

脂肪燃焼効率の向上

体が温まり血行が良くなると全身の細胞に酸素や栄養素がしっかりと届くようになります。

特に脂肪を燃焼させるためには酸素が不可欠ですから、血流改善によって脂肪が分解されやすい状態が作られます。

また、体温が上がることで褐色脂肪細胞が活性化します。

褐色脂肪細胞は、脂肪を燃やして熱を生み出す特殊な細胞で肩甲骨周りや首、脇の下などに存在します。

この細胞が活発に働くことで、より効率的に脂肪を燃焼できるようになるのです。

さらに内臓が温まると内臓機能も向上し、消化・吸収・排出のサイクルがスムーズになります。

便秘の解消にもつながり、体重の減少やお腹周りのすっきり感を実感できます。

食欲の正常化

冷え性は食欲にも影響を与えています。

体が冷えていると脳が「体温を上げるためにエネルギーが必要だ」と判断し、カロリーを摂取する為に必要以上に食欲を増進させてしまうことがあります。

体を温めることで、この異常な食欲が落ち着き、適正な食事量で満足できるようになります。

また、血糖値の急上昇・急降下も防げるため、間食したい衝動も減少します。

無理な我慢をしなくても自然と食べ過ぎを防げるようになるのです。

【食事編】体を温めながら痩せる食事法

冷え性改善とダイエットを同時に叶えるためには、毎日の食事が最も重要です。

体を温める食材を積極的に取り入れ、冷やす食材を控えることで内側から代謝を高めることができます。

体を温める食材

体を温める食材リスト

  • 生姜
  • 根菜類(にんじん、ごぼう、れんこん、大根など)
  • 発酵食品(味噌、納豆、キムチ、ぬか漬けなど)
  • たんぱく質(鶏肉、羊肉、青魚、卵など)
  • 香辛料・スパイス(唐辛子、シナモン、胡椒、山椒など)

生姜は体を温める食材の代表格です。生姜に含まれるショウガオールという成分が血行を促進し体の芯から温めてくれます。

生の生姜も加熱や乾燥させたものの方が体を温める効果が高くなります。

紅茶に入れる、料理の香り付けに使う、味噌汁に加えるなど日常的に取り入れやすい食材です。

土の中で育つ根菜類は体を温める性質があります。

特に冬が旬の根菜は、寒い季節に体を温めるための自然の恵みです。食物繊維も豊富で腸内環境を整える効果もありダイエットには最適です。

発酵食品は腸内環境を整え、代謝を高めてくれます。

特に味噌は体を温める効果が高く、毎日の味噌汁は温活ダイエットの強い味方です。

キムチに含まれる唐辛子のカプサイシンも血行促進に効果的です。

たんぱく質は食事誘発性熱産生(DIT)が高く、食べるだけで体温が上昇します。

特に赤身の肉や青魚は鉄分も豊富で、貧血による冷えの改善にも役立ちます。

筋肉を維持するためにも、毎日「体重×1g」のたんぱく質を摂取しましょう。

スパイスは少量でも体を温める効果があります。

特にシナモンは毛細血管を強化し血流を改善する効果が研究で確認されています。

コーヒーや紅茶に振りかけるだけで簡単に取り入れられます。

避けるべき体を冷やす食材

避けるべき体を冷やす食材

  • 冷たい飲み物・食べ物
  • 夏野菜・南国フルーツ
  • 白砂糖・精製された炭水化物

アイスコーヒー、冷たいジュース、アイスクリームなど冷たい飲み物や食べ物は、内臓を直接冷やしてしまいます。

特に朝一番や空腹時の冷たい飲み物は避けましょう。

トマト、きゅうり、ナス、バナナ、パイナップルなどは体を冷やす性質があります。

完全に避ける必要はありませんが、冬場や冷え性がひどい時期は控えめにし加熱調理して食べるのがおすすめです。

白砂糖は血糖値を急上昇させ、その後急降下することで体を冷やします。

白米、白パンよりも、玄米や全粒粉パンを選ぶと良いでしょう。

【運動編】冷え性改善に効果的な運動法

食事と並んで重要なのが運動です。

適切な運動は血行を促進し、筋肉量を増やすことで基礎代謝を高めます。

冷え性改善には激しい運動はでなく無理のない継続的な運動が効果的です。

血行を良くする有酸素運動

冷え性を改善する為には、ウォーキングや軽いジョギングなど血行を良くする有酸素運動が効果的です。

ウォーキングを1日20〜30分程度、少し早歩きで行うだけで全身の血流が改善されます。

ポイントは「継続すること」です。

毎日が難しい場合は、週2〜4回を目標にしましょう。

朝のウォーキングは特におすすめで朝日を浴びながら歩くことで体内時計がリセットされ、自律神経が整います。自律神経の乱れは冷え性の原因の一つですから朝の散歩は一石二鳥の効果があります。

通勤時に一駅手前で降りて歩く、階段を使う、買い物は徒歩で行くなど、日常生活に取り入れやすい工夫をしてみましょう。

ウォーキングに慣れてきたら、軽いジョギングにチャレンジするのも良いでしょう。

ただし、息が上がりすぎるほどの激しい運動は逆効果です。「少し汗ばむ程度」を目安に、会話ができるくらいのペースで走りましょう。

週2〜3回、15〜20分程度のジョギングでも十分効果があります。

筋トレで筋肉をつける

筋肉は体の中で最も熱を生み出す組織です。

筋肉量が増えれば基礎代謝がアップするので多くのカロリーを消費する「痩せやすい体質」になります。

体の筋肉の約70%は下半身に集中しています。

つまり、下半身を鍛えることが最も効率的に筋肉量を増やす方法なのです。

下半身の筋力アップは、冷え性の大敵である血行不良の改善に直結します。

スクワット:両足を肩幅に開き、膝がつま先より前に出ないように注意しながら、椅子に座るイメージでお尻を下ろします。1セット10〜15回を、1日2〜3セット行いましょう。慣れてきたら回数を増やします。

ランジ:片足を大きく前に踏み出し、両膝を90度に曲げます。左右交互に10回ずつ行います。バランス感覚も鍛えられ、ヒップアップ効果も期待できます。

かかと上げ運動:つま先立ちになってかかとを上げ下げする運動です。ふくらはぎの筋肉を鍛えることで、足先の冷えが改善されます。テレビを見ながら、歯磨きをしながらなど、すきま時間に20回を目標に行いましょう。

ストレッチで血流改善

筋トレや有酸素運動と同じくらい重要なのがストレッチです。

筋肉が硬くなると血管が圧迫され、血流が悪くなります。

毎日のストレッチで柔軟性を保つことが冷え性改善の鍵となります。

長時間のストレッチでなくても起床後、布団の中で手足をゆっくり伸ばすだけでも効果があります。

足首を回す、膝を抱えて胸に引き寄せるなど、簡単な動きで血流がアップします。

また、入浴後の体が温まっている時のストレッチも効果的です。

【生活習慣編】日常でできる温活ダイエット

運動や食事以外にも、日常生活の中で体を温める習慣を取り入れることで、冷え性改善とダイエット効果をさらに高めることができます。

ここでは、毎日の生活に簡単に取り入れられる温活習慣をご紹介します。

入浴で血行促進

お風呂をシャワーだけで済ませていませんか?

入浴は体を芯から温め血行を促進する最も効果的な方法の一つです。

38〜40度のぬるめのお湯に10〜15分浸かる全身浴は、短時間で体を温められます。

水圧によって血液循環が促進され、むくみの解消にも効果的です。

ただし、熱すぎるお湯(42度以上)は交感神経を刺激し、逆に体を緊張させてしまうため避けましょう。

みぞおちあたりまでのお湯に20〜30分ゆっくり浸かる半身浴は、心臓に負担をかけずに体の芯まで温められます。

じっくりと汗をかくことで老廃物の排出も促進されデトックス効果も期待できます。

読書をしたり音楽を聴いたりしながら、リラックスタイムとして楽しむのがおすすめです。

週末など時間がある時は半身浴で、ゆっくりと体を温めましょう。

白湯を飲む

白湯を飲む事は内臓を温め、代謝を高める最もシンプルで効果的な方法です。

起床後すぐにコップ1杯の白湯を飲むことで睡眠中に低下した内臓温度を上げ、1日の代謝をスタートさせます。胃腸を優しく目覚めさせる効果もあり便秘解消にもつながります。

食事の30分前に白湯を飲むことも効果的で内臓が温まり消化吸収がスムーズになります。

また、適度な満腹感が得られ食べ過ぎ防止にもなります。

就寝の30分〜1時間前に白湯を飲むと体の深部体温がゆっくりと下がっていき、質の良い睡眠につながります。

ただし、就寝直前は避けましょう。トイレで目が覚める原因になります。

睡眠と冷え性の関係

質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整え、代謝を正常に保つために欠かせません。

睡眠不足は自律神経を乱し、体温調節機能を低下させ、冷え性を悪化させます。

1日7〜8時間の睡眠を確保しましょう。

特に午後10時〜午前2時は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、成長ホルモンが分泌される重要な時間帯です。この時間帯に深い睡眠をとることで、代謝が活性化します。

スマートフォンやパソコンのブルーライトは睡眠の質を下げます。

就寝1時間前にはデジタル機器から離れ、軽いストレッチや読書などのリラックスタイムを過ごしましょう。

よくある質問

冷え性改善ダイエットに関して、多くの方から寄せられる質問にお答えします。

疑問や不安を解消して、自信を持って冷え性改善に取り組んでいきましょう。

冷え性を改善するとどれくらい痩せますか?

個人差はありますが、3ヶ月継続した場合、平均して3〜5kgの減量効果が期待できます。

ただし、冷え性改善ダイエットの真の価値は、体重の数字だけではありません。体温が1度上がることで基礎代謝が約12%向上し、1日あたり約150kcal多く消費できる体質に変わります。これは年間で約7kgの差に相当します。

重要なのは、一時的な減量ではなく「痩せやすく、リバウンドしにくい体質」を手に入れられることです。冷え性が改善されれば、その後も自然と適正体重を維持しやすくなります。

夏でも冷え性対策は必要ですか?

はい、夏こそ冷え性対策が必要です。むしろ夏の方が体を冷やす要因が多く注意が必要な季節と言えます。

エアコンによる体の冷えや冷たい飲み物や食べ物の過剰摂取、夏野菜を多く摂取する事が冷え性に繋がるので注意しましょう。

夏に冷え性対策をしっかり行うことで秋冬の冷え性が軽減されるという効果もあります。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?

冷え性を改善しながらダイエットを成功させる方法について、詳しく解説してきました。

体温が1度下がると基礎代謝は約12%も低下するので冷え性を放置したままダイエットをしても効率が悪く、なかなか結果が出ません。

食事制限などダイエットを始める前にまず、冷え性改善を取り入れる、またはダイエットで冷え性改善を取り入れる事でダイエットがスムーズに進みます。

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錦糸町店のパーソナルトレーナーヨシコのプロフィール写真

執筆トレーナー

ヨシコ

プロフィール

看護師として4年間病棟で臨床経験を積んだパーソナルトレーナー。
ダイエットやボディメイクが目的でジムに来られた方にも、それ以上のメリットをお伝えして、健康や自分のライフスタイルを考えるきっかけ作ります。

資格・経歴

  1. 看護師の臨床経験
  2. 看護師国家資格
  3. 呼吸療法認定士
  4. NSCA-CPT